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Dominionという名の勘違いローリスク

たくみです。
このコンテンツは本来TONEさん担当としていますが、今回は臨時で医院長たくみが(笑)

ホワイトプラン〜Dominionという名の勘違いローリスク〜

※ホワイトプラン=一見「おぉ、なんかおトクじゃん!」と思えるプラン、よく検証していくとただし書きが多く、
 実は割高になってしまう〜という事で一躍有名(?)に。

病名、、で何か着けようかと思いましたが、分かりやすい代名詞として「ホワイトプラン」が適切ではないか、という事で変則的にこんな名にしたのでした。

Dominion,最近よく耳にするファンドです。
ま、取りあえずとある所の紹介文の抜粋を。

プルデンシャル生保とノリッジユニオン生保のウィズプロフィットに投資をするオフショアファンドのアジア担当マネージャーが偶々来日中で、会って来ました。「調子はどう?」と聞くと、「とても好調です」との答えです。このファンドはアジアでは、日本はもとより、シンガポール、香港、マレーシア、中国、台湾など各国から投資資金が集まっています。アジアでは特に台湾から積極的に資金が入っているとのことでした。2005年度は、まだスタートしたばかりでしたが、既にかなりの手ごたえを掴んでいるようです。ヨーロッパでも、UBS、クレディスイス、ピクテなどの名だたる機関から資金が投資され始めています。日本で火がつくのも時間の問題かもしれません。

さて、200*年度は、2倍レバレッジをかけるファンドが予想を大幅に上回るリターンをあげてしまいましたが、今年は少しは落ち着くかと質問してみました。彼の個人的な見方としては、X2は、200*年度は200*年度を上回ってしまうかもしれないという、私の意に反するものでした。

大きな理由は2つあります。第1番目に理由は、世界中で様々な機関がこのファンドを扱い始めて、セールス窓口が広がりより大きな資金が集まりかけていることです。ファンドに新規の資金が入ると投資対象であるウィズプロフィットより毎回ボーナスリターンが出るのでその分だけ直接投資しているよりファンドを通じたほうが有利になります。

第2番目の理由は、ファンドのコストです。レバレッジをかける分の借りてくる資金に対する金利を、このファンドはあと4年間分金融機関と定額で契約してしまいました。今後の金利上昇局面では、レバレッジのあるこのファンドに人気が集まるだろうということでした。そして、この4月よりファンドが独自の社債を発行し、レバレッジのコストを40%程度下げる方向で金融機関と話しが進んでいるそうです。

彼個人の意見という前置きで、このファンドについては、ユーロ及びUSドルにも分散し、ノリッジユニオン(より保守的)あるいはプルデンシャル(より積極的)のレバレッジ2へ投資をするのに200*年は最適の年だとのことでした。

よく、Withprofitって最近どうです?という質問受けます、最近。
で、何故かしら、この商品(Dominion)、そこら中で聞きます。

結論から書くと、この商品はNOです。
NOといいきってしまうと語弊があるかもしれませんが、そもそもWithprofitってどんな商品なのさ?という所を考えてみると、、

・基本はイギリス株式
・プラスの時はある程度リザーブ、マイナス時に補填し強引にプラスへ持っていく
・解約控除が激しい(中途解約時においては、かなりのペナルティがある)

ざっくりかくと、こんな感じです。

Dominionのレバレッジものは、、

「株式市場、FTSEものにレバレッジかけてるぜ」(ノリッジユニオンは他市場に投資となってますが、基本的に株式主体)

分かりやすくかくと、

「日経225にレバレッジをかけてるぜ」

というのが大本の商品。
はい、、そりゃ株式好調時において、ドンと跳ねますわなぁ、レバレッジかけてますし。

さて、一見何のデメリットもないように思われるWithprofitですが、上記に書いた下落相場には弱いというデメリット持ってます。

記憶に新しい、2000年から暫くの間、、イギリス市場は低迷していました。
この間、Withprofitはどうだったか?といったら、リザーブから抜いてプラスを出していました。が、、「このままだとキツいよ」という事で、Withprofitの運用自体を止めてしまう生保会社、ありましたね。

御存じの方もいるかもしれませんが、よくよく考えたら「Withprofit系商品に分散投資、それにレバレッジかけて運用するぜ」という商品、、CircusCapitalが、モロあてはまりますな。

一見、「Withprofit系に分散投資」という事で特にリスクないんちゃう?と思うかもしれませんが、以下のリスクが存在。

・当然、レバレッジかけているのでそのリスク
 =市場下落時において最低保証される程度の利回りでは、レバレッジ金利分を補えない
・Withprofit運用側が運用を停止するリスク
 =債券中心運用に切り替えると、、上記同じくレバレッジ金利分を補えない

 

見えないリスクですが、Withprofit商品は、早期解約控除が案外デカいです。
この解約控除の事は表に出ないですが、

1年目:27%
2年目:24%
3年目:15%
4年目:6%
5年目:3%

まぁ、Dominionの例です。
えぇ、ベラボウの控除ですな。

また、MVRというWithprofit独特のリスクもあります。
なんぞや?といいますと、実際のユニット価格と解約金は一致しないぜ、と。具体例を書くならば、市場下落時、プールを吐き出している時に解約したら実際の解約金より少なくなるぜ、という事。(unit price=実際の価値ではないぜ、と)

Circus〜は、、一社がwithprofitの運用をやめたという事で、そこを全解約→早期解約控除で一時的に20%程度のマイナスを出す、という事態に陥りました。(さらに、それを受けて怒濤の解約ラッシュ、、解約すれば当然既存のwithprofit分も解約となり、控除が発生。。一時期はマイナス50%にまでなり、ファンド存続すらどないなるんだろう?という状況になっていた)

はい、、モロ、「Circus〜のリスク」「Withprofit自体のリスク」があてはまる商品ですね。

・・・当然、これらを知った上でそれでもやられる、というのなら問題はないでしょう。が、、正直、、

「ライブドア、急成長企業ですぜ。今株買っておくとオトクですぜ」
「ロシア、いいよ〜。去年こんなに伸びたから」

こんな、、トークにて商品が販売されている気がしてなりません。
(少なくとも上記リスクは、説明しないとダメなような。。って、まずこういう「見えないリスク」説明していないんでしょうね。MVRの事なんぞ、知らない人(業者)すら多いのではないか、、な。。そもそも、上記リスクを完全理解した上でやられる人なんぞ、一体どれだけいるんだろう、と自分は疑問に思う)

 

Circus〜の名誉の為いっておきますと、その当時で見ると過去Withprofit運用をやめるなんて所は存在せず、そんなリスクがあるなんぞ分かりませんでした。(さすがに、Circus〜に対し、「そんなリスクがあるなんて、説明受けてないじゃんか!」というのは酷。強引ですが、金が錬金術にて簡単に作れるようになり、金の価値が限り無くゼロになる、、というくらい、想定外の話ですので。。(むしろ、Withprofit運用をやめた所をスパっと切ったのは英断だったといえるでしょう)

と、過去の事例がないものに対してまで、こういうリスクがある、という話をせい!というのは厳しいでしょう。

が、、普通に事例あるのに、、

「好調でっせ!」

で、じゃかじゃか提案しまうのはいかがなものか、と。
なんか、まるで生保の転換でも見ているかのようです。

「保険料、今と1000円しか変わりません。それで最新式の保険になります、どうでっか?」

デメリット説明はどうしたねん、と。

 

どれだけの人が、FTSE100を知っているのだろうか?
どれだけの人が、レバレッジ=リスキーだぜ、と理解しているのだろうか??
どれだけの人が、上記のWithprofitのデメリットを認識しているのだろうか??

そこらの業者に提示されて何も知らないでDominionやっている人、きっとかなりいるんでしょうかね。。

「Withprofitがローリスク商品ですから、レバレッジかけてもリスキーではありません」

こんなアホな事書く所もある始末、、もう「アホ!」としかいいようないです。

 

Quaが怪しいだの、ヘッジファンドが怪しいだの、managed futuresが限界だのetc...

よっぽどか、この商品リスクのが恐いと思うのは自分だけ、、でしょうか??
(これだけやたらめったに話を聞くという事は、エージェントfeeがかなり高い・・んでしょうね。。)

100歩譲って、各種リスクを理解した上で投資、これ問題ないです。
が、「このファンドに投資金の大半を突っ込む」よう提案するなんぞ、狂っているとしか言い様ないです。。
(ポートフォリオの大原則として「一つのかごに突っ込まない」というのがあります。どんな優秀なファンドだろうが、1点集中はさけるべき、というのは海外投資以前の投資の基礎中の基礎の筈なのですが、、、)


いやぁ、症例・治療手段等という本来の道筋無視で思うがままに書きました。
基本的にこのように商品ねらい撃ちは好きではないのですが、色々な案件を聞くとホント「これだけは何とかしなければ」と思いまして。。

どんな商品でもメリット・デメリットあります。
デメリットを把握した上で、リスクを把握した上でやられる、これはなんら問題ないと思ってます。
保険の例えで悪いのですが、自分が保険クリニック裏病棟でボロクソに書いている「三大疾病」に関しても、「完全に把握して加入するなら問題ナシ」と自分は思っています。

何が大きな問題か?というと、、

「メリットばかりを強調し、真実を伝えないで提案する所があまりにも多い」

という点です。
まぁ、デメリット系を詳しく説明する所はそうそうないのですが、このDominionについては特に耳を疑う程酷い。。

何故か(必然か?)このような真実を書く所はどこもないが為、ならば自分が書くしかない、、という事で、グワっと。。

下手すると、この商品、取扱いのない自分が一番詳しかったりして(笑)
ただ、

・ホントにこのような事を知らなかった業者:論外的クソ
・知っているが、リスクを黙っていた業者 :人間のクズ

自分はこう思いますがいかがでしょう?

今回は(?)少々(??)過激な文調になってしまいました。
が、個人的には過去「三大疾病や転換」の事柄と同じくらい「なんじゃこりゃ??」と思った点でしたので、、、

現在既にDominionをやられている人。
控除がクソデカいので早期解約ウンヌンはムリ。
寝かすしか手ないです。
また、市場下落局面時にはunit priceより解約金が低いという出来事もあり得るので、間違っても市場下落局面時に解約はしないように。

今後やろうかな、と考えていた人。
上記リスクを加味してやられるなら問題ないです、とめはしません。
が、「ローリスクだぜ」という感覚でやられるなら、やめましょう。
レバレッジかけている段階で普通に「ハイリスク」ですって。。
なんか読んでいたらよく分からなくなった、という人、ならばやるのはやめましょう。
中途半端な理解でやったとして、後に後悔するのは目に見えてますよ。

 

ローリスクとか目先の話のみ聞いて投資を考えていませんか?
ファンド運用の中身について確認していますか?

そのまま放っておくと、大変なことになりますよ。



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