投資の基礎(数字編)オルタナティブファンド

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オルタナティブファンド

ここでは、投資手法について考えて見ます。

伝統的投資とはなにか

オルタナティブとはalternative:「代替の」とか「既存のものに変わる新しい」「非伝統的な」などといった意味があります。要するに、伝統的な投資手法ではないとということです。
ということは、伝統的投資とは何かというところがはっきりしないと、「代替の」投資はわかりませんね。
ということで、伝統的投資とは何か、について、TONEなりに解説してみたいと思います。

伝統的な投資として代表的なものには、株式投資があります。ここで言う株式投資とは、LONG ONLY:買い持ちのことです。基本的に長期投資のスタンスといっていいと思います。
あとは、なにがあるでしょうか?まず、すぐに気が付くのは、債券です。国債や、社債、転換社債などという、株式との合いの子もあります。
別の視点から見ると、土地や建物といった不動産投資もありますし、金などもありますね。いずれにせよ、買い持ちで、「価格が上がる」とか「インカムゲイン」があるといったものです。

こういった、伝統的投資方法を強引に型にはめると、3種類に分類できます。株式(E:Equity)、債券(D:Debt)、資産(A:Asset)です。
はい、いわゆる、バランスシートですね。
要はわれわれは、世の中のさまざまな「事業」に対して、投資をしているわけですね。
その事業が「国の運営に対して資金を貸し出す=国債」の場合はDebtへの投資ですし、不動産投資はAssetへの投資と考えていいでしょう。
TONE的分類では、伝統的な投資はバランスシートで表現できるということになります。

「事業」、「国家経済」としてみると、ごく当たり前のことですが、以下のような相関があります。
金利が低いときは債券のリターンは低いですが、株式は上がりやすいです。
金利が上がると、企業活動が抑制されるので株式は下がり気味ですが、債券のリターンは上がります。(すいません、当たり前すぎますね。)
伝統的投資にはファンダメンタリストの先を読む視線が一番重要なわけです。(自分は全く自信ありません)


オルタナティブ投資

ちょっと強引ですが、BSでは表現しにくい投資手法がオルタナティブ投資といってしまいます。
たとえば、「鞘取り」なんかは、DなのかEなのかという議論は全く意味がありませんよね。
別の視点から見てみると、伝統的投資は、BS全体の拡大(事業、経済の拡大)に伴い、拡大して行きます。
そのときリスクのとり方によって、たとえば EquityのほうがDebtよりも、リスクが高い分、リターンも大きくなります。
(債務の順序がリスクをあらわします。Debtが債券として一番優先権があり、次に劣後債、優先株、一般株式の順です。一般株は企業が倒産したときに、最後に回収権利が回ってくるわけです。その分、普段のリターンが大きくないと割が合いません。)

これに対して、「オルタナティブ投資」はTONEの知る限り基本的には「ゼロサムゲーム」です。
効率的な市場では、鞘取りや、オプションの売り方、買い方、先物の売り手と買い手は、一方が得をすると、もう一方が損をする関係です。
(手数料は除きます。取次ぎ業者が勝者であるのは、疑いの余地もありません。(笑))
いろんな手法を使って、絶対利益を追求するのがヘッジファンドですが、完璧に効率的な市場では、成立しません。
いろんなところに「ゆがみ」や「アノマリー」があるからこそ、ヘッジファンドが儲かるのです。
典型的な例は裁定取引です。
裁定取引の一番初歩的な手法は、日経平均先物と日経平均が乖離したときに高い方を売って、安い方を買います。
その差額は、最終の決済日には必ずゼロになりますので、全く価格変動リスクを考慮する必要は無く利益が確定するわけです。
しかし、完璧に効率的な市場であれば、裁定者の入る余地も無いわけです。
そういう意味では、ヘッジファンドは「鬼っ子」ともいえる存在ですが、極めて重要な意味があります。
それは、伝統的な投資手法とは異なった値動きをしますので、「相関の低い投資対象」としての位置づけです。
金利や経済の状況に左右されない(相関が弱い)、投資先はずっと前から待望されていました。
その答えのひとつが「ヘッジファンド」に代表される、「オルタナティブ投資」なのです。

ここでも、相関が重要な位置を占めていることに注目してください。
オルタナティブ投資のある一面を捕らえると、ポートフォリオへの組み込み対象として、他の伝統的な投資との組み合わせで相関をいかに低くした分散投資(アセットアロケーション)が出来るかということが重要なひとつの視点です。

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