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ドルコスト平均法(投資の数字編)

巷でよく言われる、積み立てにおける優位性のひとつにドルコスト平均法というのがあります。
ドルコスト平均法というのは果たして有効な投資手法なのでしょうか?

ドルコスト平均法とは

もともとは、ドルを購入するときに、円価ベースでの一定金額を分散してドルを購入していく方法です。
円価でドルを購入するときに、2つの方法があります。円ドルレートが100円と110円のタイミングでドルを購入するとしたとき、それぞれ10000円分を購入する方法と、それぞれ100ドル分購入する方法です。
前者の場合、2万円で、約190.9ドルということになります。
後者の場合、21000円で200ドルということになります。
前者の場合、20000円/190.9ドル=104.77円/ドル、後者の場合、105円/ドルということになり、前者の方が安く購入できたことになります。
価格にかかわらず、一定額を購入していくと(一定数量ではなく)、価格が安いときはたくさん購入し、価格が高いときは数少ない購入しかしませんので、確かに平均購入コストを下げることが出来ます。

ドルコスト平均法の落とし穴

確かに、投資タイミングを分散するという意味で、ドルコスト平均法は有効な手段です。
ただし、当たり前のことですが、最終的に投資先の価格が上昇しなければ、ドルコストだろうが、積み立てだろうが、損失になるのは間違いありません。
ドルコスト平均法で、リスク分散しているといって、たとえば、会社の持ち株会みたいなものにかなりの金額を突っ込んでいる人もいますが、大変危険ですね。
しかし、結構、ひとつの商品に継続的に資金を投入させるためのセールストークとして、ドルコスト平均法による優位性を強調される場合がありますので、ご注意を。
といっても、ここの皆さんは、たくみさんという実に顧客サイドで物事を考えるFPと付き合っておられるので、なんら心配はありませんが、、、、
たまに、日本の生保などの積み立てをやってみようかとかいうことで検討される場合はご注意あれ。
ドルコスト平均法は確かに優位な手法ですが、そんなことより、アセットアロケーションのほうが重要です。