「んなこと、分かっているよ!」という方も多いでしょうが、過去海外投資で色々な事があった事を踏まえ自分なりに思った事ありましたので、ガガっと書いていきたいと思います。
順不同で思いのまま書いているので、色々まとまりないですが。。。
分散
まぁ、書くまでもない事と思われるかもしれません。
実際、分散についてはガガっと書いていましたからね。
ただ、、、今まで書いて来たものというのはいわゆる「最適化」、ファンドとの相関性を重視しての意見となりました。
ファンド会社不祥事の件にて非常に勉強になったのが…ごく当たり前の事なのかもしれませんが「ファンドの不祥事リスク」というもの、大きくはないかもしれませんが存在するという点です。
今まで投資市場を見てきて明らかになった事…「カストディや監査法人等の安全基準はすり抜ける事が出来る」という点です。
このような事を書くと投資するのに躊躇される方もいるのではないかと思うのですが、『現段階にて完全に安全で不祥事は起きないよ』と証明出来る基準は存在しません。
不祥事自体を見破る…残念ながら「機関投資家が見破れないもの、カストディが見破れない程のもの」となるとどれだけ勉強しようが見抜く事は不可能です。(中には目録書を見れば分かった~等とほざく人もいますが、当然んなもんで見破れる程のもんではありません。機関投資家が目録書を見ていなかったと思いますか??)
では、どうしていくべきか?
非常に単純ですが、分散になるでしょう。
例えば…今まで否定していましたが、同一戦略でも、相関性が高くとも細かく分散をかけるに越した事はない、と言えるでしょう。
当然、相関性のないものへの分散~という事が好ましいでしょうが、「追加投資」の際は「同一戦略の新たなファンド」等のようにしていく事が万が一の不祥事リスクの際、ダメージを軽減する事になっていくでしょう。
因みに「ん?私は海外投資しないし〜、国内の投資しかしないから〜」と関係ないと思っているあなた、別に国内においても共通の話だったりしますので、覚えておいて損はないですよ。
長期投資の意味
標準偏差を応用すると、リスク軽減度合いというのが分かります。
ここで標準偏差についておさらい。
標準偏差とは?
<テストの成績比較(5回テストをした)>
A君 100点 50点 100点 70点 30点
B君 75点 65点 70点 70点 70点
はい、共に平均点は70点となりますね。
が、B君は安定して平均点の70点近くの成績をコンスタントに出しているのに対し、A君は平均よりズバ抜けていい時もあれば悪い時もある~という波があるという事が分かると思います。
どちらの方がより安定した力を発揮するか?という見方をすると…明らかにB君になりますね。
このように、バラツキが大きい事を「ブレが大きい」という事が出来ます。
ブレとは何?
バラツキが大きい、小さいというのが存在するのはお分かりに頂けたかと思いますが、じゃぁ「何に対してのバラツキなのよ?」と疑問が出るかもしれません。
答えは…
「平均からどれだけズレるか(ブレるか?)」
と、平均を主軸に考えるのですね。
はい…上記のテストの例ならば、「70点という平均点からのブレの大きさ」になる訳でして。
これが投資となると「平均利回りからのブレの大きさ」になるんですね。
【具体例】
<Aというファンド(5年の成績)>
80% ー40% 50% ー25% 70%
(平均利回り27%)
<Bというファンド(5年の成績)>
27% 30% 24% 20% 34%
(平均利回り27%)
はい…共に平均利回りは27%となりますが…Aはジェットコースターのように増減し、Bは安定した成績を残しているという事がお分かりになるかと。
このブレの大きい・小さいを見極める数字というもの、存在するんですね。
以下、それをちょいと書いていきたいと思います。
標準偏差の計算方法
まぁ、詳しい説明は除きますが、以下のように計算されます。
(平均利回りと実際の利回りの差)2の和
標準偏差=√———————————
データの数
これに当てはめ、Aのファンドの標準偏差を計算。
√((53)2+(-67)2+(23)2+(-52)2+(43)2)/5
=√(2809+4489+529+2704+1849)/5
=√2476
=49.759421
同様にこれに当てはめ、Bのファンドの標準偏差を計算。
√((0)2+(3)2+(-3)2+(-7)2+(7)2)/5
=√(0+9+9+49+49)/5
=√23.2
=4.8166378
※Aの標準偏差は49.76
Bの標準偏差は4.82
はい…ここで非常に頭が混乱したかもしれませんね(笑)
この計算式にて実際に自己で計算を~という事はまずないと思うので御安心を。
取りあえずここでは「標準偏差とは、バラツキの事をいっているんだ」という事が頭に入ればOKです。
はい…パっと見ても分かったでしょうが、Aのファンドは異様にバラツキがある訳ですな。
でもって、標準偏差も49.76という数字に。
Bのファンドもパっと見て分かるように逆に非常に安定している訳ですな。
でもって、標準偏差は4.82という数字に。
小難しい事を書いて何が言いたかったか?というと…
『パっと成績を見たらバラツキがあるか安定しているか分かるのと同様、標準偏差のみ見てもバラツキがあるか安定しているかが判断出来る』
という事ですね。
イメージで分かったかもしれませんが、標準偏差の数字が大きくなればなる程、「バラツキが激しい」ファンドになる訳で、逆に小さければ小さい程「安定した成績を残している」ファンドになるんですな。
まぁ、ここの点のみおさえておけば実はいいのですが、もうちょい突っ込んで標準偏差は知っておいて損はないでしょう。
±σ…………68.26%が標準偏差の数字内の増減に当てはまる
±2σ………95.44%が(標準偏差の数字)*2の増減に当てはまる
±3σ………99.73%が(標準偏差の数字)*3の増減に当てはまる
細かい証明は割愛しますが、これをBのファンド4.82の標準偏差で表すと…
68.26%が……27%プラマイ4.82%に当てはまる(22.18~31.82%)
95.44%が……27%プラマイ(4.82*2)%に当てはまる(17.36~36.64%)
99.73%が……27%プラマイ(4.82*3)%に当てはまる(12.54~41.46%)
当然、絶対とはいいませんが、99%以上このファンドは12.54%以上になるもの、という事が出来るんですね。Aのファンドに同じように当てはめてやっていくと…ふははは、プラスマイナス、どう転ぶか分からないよ~という訳でして(笑)(計算するまでもなく分かりますな)
まぁ、一つの目安として「平均利回り-標準偏差」にてマイナスになるようだと、かなりハイリスク商品、どう転ぶか分からないよ~と見てしまっても問題ないでしょう。
逆に、3σ(標準偏差の3倍)を引いてもプラスになるようなファンドは…美味しいですねぇ。理論上は殆ど元本保証となってしまう訳ですから。
長期投資と標準偏差
と、最近の殆どの方に説明している標準偏差についての話を抜粋しました。
少々応用します。
月間標準偏差から年間標準偏差を求める式というのは…
標準偏差*√12
という式になるのですね。
これを応用、「2年間の標準偏差」という変則的なものを求めてみますと…年間標準偏差が仮に20%ならば、
20%*√2=28.28%となります。
平均利回り/年は25%となるのなら、「2年の平均利回り」を出すと…これは単純、50%(2年)となりますね。
1年の場合ならば…
±σ………5~45%の間に入る
±2σ……ー15%~65%の間に入る
となるのが、2年となると…
±σ………21.72~78.28%の間に入る
±2σ……ー6.56%~106.56%の間に入る
うぅ、2年だと分かりづらいかも。
一気に5年としてみましょう。
20%*√5=44.6%
5年間単位での平均リターン=125%
±σ………80.4~169.6%の間に入る
±2σ……35.8~214.2%の間に入る
と、年間標準偏差が高いものでも長期で計算した場合においては元本割れは「年数が経てば経つ程確率は低くなっていく」という事が証明出来ます。(これは…難しいですね)
よって、投資自体は「長期で見た方がリスクは少なくなる」と数学的にも証明可能です。
目先の数字に惑わされない
と、非常に前置きといいますか…これをいいたいが為グワっと書いた訳ですが…「株の短期売買のように目先の数字で解約等を考えず長期的な視野で見る方がベスト」といっても過言ではないでしょう。
まぁ、当然本来ローリスクものの商品がいきなりドドンと下がる~という事ならば慌てふためくかもしれませんが、元々ブレの大きなファンドならば目先の数字に惑わされるのはナンセンスでしょう。
なお、ローリスクものの商品にていきなりドドンと下がった場合は…以下続きます。
いきなり不可解な動きをファンドがしたら?
題名通りの事が起きたら…誰もが慌てふためくでしょう。
が、そこで咄嗟に解約~というのはベストな選択とはいえないでしょう。
まぁ…ホントかくまでもなく「んなこたぁ、知ってるよ!」という声が聞こえて来そうですが、
「何故そのような不可解な事が起きたのか、まずその事を知る」
理由をまず知り、そこから動いたとしても遅くはないでしょう。
基本的に投資は長期で見るのが基本。
(上記数学的証明が可能な為)
解約する・しないは納得のいく理由が得られてからにしましょう。
後で「しまった~」という事にならないように、ね。
因みに、投資初心者の人にとって意味不明かもですが、投資の世界において3σ以上のブレなんていうのは案外ザラに起きたりします。
最近でこそ安定的に見える世界市場ですが、それまでにはリーマンショック始め、ITバブル崩壊や9.11、アジア通貨危機etc…それこそ5年や10年に一度は3σ以上の大きな下振れが起きていましたね。
ま、あくまで数学は「参考程度」という位置づけであり絶対ではない、という点は覚えておきましょう。
海外投資の心得?
恐らくはそうそうこれを言う人はいないのかもしれません。
突き放す~という意味ではなく、自己防衛の為という意味で捉えて下さいませ。
「英語はある程度勉強していき、最悪の場合でも自己で手続きぐらいは出来るようになるのがベスト」
当然、いきなり英語をマスターせいとか英語をマスターしなければ海外投資するな!なんて事はいいません。誰しも最初は「初心者」「英語?分からないよ」ですから。
が、ずっと誰かがどうにかアドバイスしてくれるよ、たくみ氏とか他にやってくれる人いるし~という事で英語を全く見ようとしない…という方、待って下さいませ。
「最悪、自分達が死亡するかもしれない」
縁起でもないですが、何があるかは分かりませんからね。
当然、自分自身が「あんた、余命○ヶ月だよ」といわれている訳でもなく、当面元気でいるつもりですが…100%とはいえませんからね。
ホント、徐々にで結構ですので、少しでも英語に馴染むクセはつけておくに越した事はないでしょう。
契約自体は自分との契約ではなくあくまでも「投資金融先」との契約です。
たくみ氏から日本生命の保険に入った~を仮定して頂くと分かりやすいのですが、自分が日生を退社したからといって保険が消滅するか?といえば、、当然そのような事はなく、担当を通す事なく減額・解約は普通に出来ます。これと同じですから、ね。
万が一の際の情報収集
もう覚えている人は少ないかもですが、過去CSAというファンドの不祥事がありました。現在多くの人にとって存在すら知らない出来事の一つですが、そのファンドを扱っていた自分に取っては今でも昨日の事かのように思い出す印象深い出来事でした。
その時の経験を活かし、以下書いていきます。
投資の選択肢
またまたこんな事書くのは自分くらいなのかもしれません。
結論から書くと、「海外投資だけが選択肢ではない」ともいえます。
さすがに国内100%投資~というのは厳しいですが、海外に100%というのもこれはこれで偏る結果になるかもしれません。
お金を運用するのは何も海外投資だけではなく、国内でも株式売買も可能ですし、投資ではなく「ビジネス」でも増やす事が可能です。
商売をするのもいいですし、自分に投資するのもいいですし、生活に投資するもよし。
あくまでも何が正解であるか?という事は未来にしか分からないが為、未来において「あぁ、こうしておけばよかったな~」という後悔はなるべくしないような選択、していく事をお勧めします。
どのような投資をされる場合でも、一度自分自身に聞いてみて下さい。
「この投資は他の選択肢は存在しないのかな?」
「ホントに投資していいのかな?」
ここで迷いが出るようならば、じぃっくり考えてから投資される方がいいでしょう。
機会損失リスクという事も出来ますが、人生という時間軸で考えれば少しぐらい時期が遅れても差程大きくは変わりませんからね。
どのような形であれ、皆さんにとって有意義な投資となるに越した事はないですから。
まとめ
投資の基礎…という話なのかは分かりません。
上手くまとまっていない気もするし、支離滅裂なのかもしれません。
あくまでも投資自身は「自分がこれ!と思ったものにするのが吉」となるが為、自分の意見は無視してもらっても構いません。
が、一つだけかける事があります。
別に自己の利益の事は度外視して書いている事だけは確かです。
「あぁ、そういえばたくみ氏がこんな事書いていたなぁ」と頭の片隅にでも入れておいてもらえれば幸いです。