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手元資金(投資の前に・・・)

くどいかもしれませんが、本当に皆さんきっちり考えておられますか?

突然の出費

投資は危険を伴いますので、生活費を削ってまでやるものではない、ということはご理解いただけると思います。
では、生活費以外を海外ファンド投資にまわしていいのか?となると、「ちょっと待ってください」ということになります。
海外投資は、利益になる可能性は高いのですが、大きな欠点を持っています。
それは、「換金に要する時間がある程度かかる」ということです。
ええ、一年も待たされるというわけではありませんが、1ヶ月以上に及ぶこともありえます。
となると、急場の時には役に立たないということになります。

一番急場となると何があるでしょうか?
おそらく、葬式ではないかと思います。
葬儀費用はいくらかかると思いますか?
一説によると、全国平均で117万円という調査結果があるそうです。大体の場合、90万円から150万円ぐらいとのことです。
(ネットでちょっと検索しただけなので、この金額が確かかどうか怪しいです。各自お調べください)
もちろん、香典という臨時収入がありますので、何とかなるとは思いますが、それに頼っていいのかという問題があります。
これ以外にも、突然の出費というケースはあるでしょう。
突然の怪我や入院、他人への損害を与えるケースなどなど、、、、、
ネガティブケースはいくらでも想定できます。
あまり極端なことを考える必要は無いかもしれませんが、生活費以外に、急場の出費への備えが大切ですね。

先ずは足元を固めてから

投資を考えるときは、逆説的ではありますが、まずは、突然の出費としてどれくらいを想定すればいいかを考えるところから始まります。
そして、その出費をどうするつもりなのかによって、投資の仕方が変わります。
たとえば、独身で、実家から通勤する会社員で、最悪でも、お父さんお母さんが突然の出費に耐えられるという方の場合は、かなりのところまで投資にまわせるでしょう。
一方、一家の大黒柱で、自分に何かあったら、最悪、オフショア投資の事実すらも家族が理解できないという方の場合急場を凌ぐ資金は別に用意しておくのが懸命でしょう。
すべては、個別に考えなければいけないのですが、なかなか、そういったことまでを想定して投資を検討する方がおられません。
本来のFPはこういったことも含めて助言するべきかもしれませんが、残念ながら、ファンドを販売することに必至で、そういったことまではケアできていない場合が多いです。
ご自身で、いろんなケースに対する備えをしなければいけないのです。

やはり、100万円から200万円程度をすぐに現金化できるところに持っておいた上で、海外投資を考えるべきでしょう。
これが、銀行普通預金でなければいけないというわけではありません。たんす預金でもいいですし、証券口座でもかまわないでしょう。
ただ、短時間でATMなどから現金を調達できたり、送金できる環境であればいいと思われます。
中には、それなら、最近はやりのオフショア銀行に預けておいていざというときはATMからというお考えもあるでしょう。
そのときは、1日のATMでの限度額をよく確認しておきましょう。1日の限度額が5万円程度というのはよくある話です。
(もちろん、オフショア銀行から日本の銀行に送金して、それからATMでというのは可能ですが、送金に時間がかかる場合があるのと、家族がそこまでちゃんと理解できるかが問題です。)

まさに、投資その前に、、、、、でした。