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ノーロード型と販売手数料のある もの、どちらが有利?

「ノーロードもの、販売feeないから有 利じゃない?販売feeあるものより」案外多くの方、このように感じているのではないでしょう か?
当然、ETFなどのようにパッシブ運用ものならその通りでしょう、恐らく。
が、通常のファンドの場合、果たしてどうでしょう?

丁度、Castlestoneのファンドにて同一ファン ドで販売feeがあるもの、ないものが存在しますので一つの例えとして検証してみました。
※数字は少 々古いです。また、ファンドはあくまでも「数字の比較」の為出しているだけに過ぎませんのであしからず。

<CPIPの運用の実際>
以下、突っ込みから検 証スタートとなりました。
抜粋。

販売手数料ありのものと、早期解約控除 ありのものですが、なぜか、成績が違います。どういう計算になっているのかわかりませんが、販売手数料ありのほうが、常に成績がよくなっています。
単純に、これを信じるなら、5%の販売手数料を払っても、十二分に得しますので、販売手数料ありを選択となります。ここらの解釈が正しいのかどうか。
機会があったら聞いておいてください。

リターン比較(CPIPの例)

Castlestone_CPIP-CC 11.1%
Castlestone_CPIP-BB 9.93%
Castlestone_CPIP-AA 12.73%

販売手数料型のCCと、早期解約控除型 のBBで、1%以上リターンが異なります。
(もちろん、機関投資家向けAAはさらに1.6%もよい成績です。)

この数字の違い自体、普通にCastlestoneのHP上で確認出来 ますので、興味ある方は実際に御覧に成って下さいませ。

以下、回答です。———

機関投資家用AA以外は、年管理費や成功報酬は同じ です。
では、なぜ、違ってくるかと言えば・・・。

自分がファンドを作る側になってみるとよく分かります(笑)。

お客様から販売手数料をもらえる場合、エージェントに払うコミッションは、そこから出せますよね。
(全額であるかどうかは別として。)

では、ノーロードの場合、エージェントにはコミッションなしですか?
そんなことはありません。誰も、タダでは働いてくれませんから。

では、どこからエージェントのコミッションを捻出するか・・・。

a) ポートフォリオの中にキャッシュポジションを多めに取り、そこから出す
b) 借金をする(金利負担が生じる)

というわけで、ノーロードは成績が悪くなりがちです。

———

で、賢明な方ですとここで一つの疑問がうまれるかと 思います。

「いや、キャッシュポジションの差というなら、プラ ス時はいいとして、マイナス時は実は下げが小さくなるんちゃう?」

えぇ、、

例)100%投資に回るA,90%投資10%キャッ シュのBの10%下落時

A=100*0.9=90(10%下落)
B=90*0.9+10=91(9%下落)

実はこういう検証結果になるのかな?と思い、ダダっ と調べてみました。
以下、結果です。
※繰り 返しになりますが、データは古いですよ(笑)

■CPIP ノーロード

Year
Jan
Feb
Mar
Apr
May
Jun
Jul
Aug
Sep
Oct
Nov
Dec
2007 0.35% 0.35%
2006 4.75% 0.25% 1.06% 0.49% -3.39% -0.58% -0.34% -0.69% -0.36% 0.23% 0.63% -0.18%
2005 0.57% 2.75% -0.62% -2.52% 2.37% 2.17% 2.93% 1.97% 4.10% -2.47% 2.08% 3.62%
2004 1.75% 1.15% 0.53% -1.26% -1.53% 1.91% -0.56% -0.67% 0.87% 0.32% 2.71% 1.27%
2003 0.45% 0.11% 0.42% -0.13% 3.42% 1.77% -0.68% 2.01% 0.89% 1.78% -0.44% 2.01%
2002 0.11% 1.72% 1.14% -0.38% 1.33% 0.64% 0.69% 0.94% 0.50% 0.54%

■CPIP販売feeアリ

Year
Jan
Feb
Mar
Apr
May
Jun
Jul
Aug
Sep
Oct
Nov
Dec
2007 0.46% 0.46%
2006 4.84% 0.34% 1.14% 0.57% -3.28% -0.47% -0.23% -0.55% -0.25% 0.34% 0.74% -0.07%
2005 0.66% 2.84% -0.54% -2.44% 2.46% 2.26% 3.02% 2.06% 4.19% -2.39% 2.17% 3.71%
2004 1.84% 1.24% 0.62% -1.18% -1.45% 2.00% -0.48% -0.59% 0.96% 0.41% 2.80% 1.36%
2003 0.54% 0.20% 0.51% -0.05% 3.51% 1.86% -0.60% 2.10% 0.98% 1.87% -0.36% 2.10%
2002 0.20% 1.81% 1.23% -0.30% 1.42% 0.73% 0.78% 1.03% 0.59% 0.63%

■比較

no
fee
2002.3.31 0.11% 0.20% 0.09%
2002.4.30 1.72% 1.81% 0.09%
2002.5.31 1.14% 1.23% 0.09%
2002.6.30 -0.38% -0.30% 0.08%
2002.7.31 1.33% 1.42% 0.09%
2002.8.31 0.64% 0.73% 0.09%
2002.9.30 0.69% 0.78% 0.09%
2002.10.31 0.94% 1.03% 0.09%
2002.11.30 0.50% 0.59% 0.09%
2002.12.31 0.54% 0.63% 0.09%
2003.1.31 0.45% 0.54% 0.09%
2003.2.28 0.11% 0.20% 0.09%
2003.3.31 0.42% 0.51% 0.09%
2003.4.30 -0.13% -0.05% 0.08%
2003.5.31 3.42% 3.51% 0.09%
2003.6.30 1.77% 1.86% 0.09%
2003.7.31 -0.68% -0.60% 0.08%
2003.8.31 2.01% 2.10% 0.09%
2003.9.30 0.89% 0.98% 0.09%
2003.10.31 1.78% 1.87% 0.09%
2003.11.30 -0.44% -0.36% 0.08%
2003.12.31 2.01% 2.10% 0.09%
2004.1.31 1.75% 1.84% 0.09%
2004.2.29 1.15% 1.24% 0.09%
2004.3.31 0.53% 0.62% 0.09%
2004.4.30 -1.26% -1.18% 0.08%
2004.5.31 -1.53% -1.45% 0.08%
2004.6.30 1.91% 2.00% 0.09%
2004.7.31 -0.56% -0.48% 0.08%
2004.8.31 -0.67% -0.59% 0.08%
2004.9.30 0.87% 0.96% 0.09%
2004.10.31 0.32% 0.41% 0.09%
2004.11.30 2.71% 2.80% 0.09%
2004.12.31 1.27% 1.36% 0.09%
2005.1.31 0.57% 0.66% 0.09%
2005.2.28 2.75% 2.84% 0.09%
2005.3.31 -0.62% -0.54% 0.08%
2005.4.30 -2.52% -2.44% 0.08%
2005.5.31 2.37% 2.46% 0.09%
2005.6.30 2.17% 2.26% 0.09%
2005.7.31 2.93% 3.02% 0.09%
2005.8.31 1.97% 2.06% 0.09%
2005.9.30 4.10% 4.19% 0.09%
2005.10.31 -2.47% -2.39% 0.08%
2005.11.30 2.08% 2.17% 0.09%
2005.12.31 3.62% 3.71% 0.09%
2006.1.31 4.75% 4.84% 0.09%
2006.2.28 0.25% 0.34% 0.09%
2006.3.31 1.06% 1.14% 0.08%
2006.4.30 0.49% 0.57% 0.08%
2006.5.31 -3.39% -3.28% 0.11%
2006.6.30 -0.58% -0.47% 0.11%
2006.7.31 -0.34% -0.23% 0.11%
2006.8.31 -0.69% -0.55% 0.14%
2006.9.30 -0.36% -0.25% 0.11%
2006.10.31 0.23% 0.34% 0.11%
2006.11.30 0.63% 0.74% 0.11%
2006.12.31 -0.18% -0.07% 0.11%
2007.1.31 0.35% 0.46% 0.11%
2007.2.28 0.35% 0.46% 0.11%

※データ出典:マニアックサイト

はい、、「実はブレが低くなるノーロード」という結 果になる事はなく、、なんてこたぁない、

「全ての状態においてノーロードものは販売feeア リものに負ける」

という結果に終わりました。
ちなみにemerging,commodityの他2つの検証結果も同様でした。

 

<feeの話>

基本的にエージェントfee、 Castle~でいうなら、現段階では4%。
ある一定の金額以上(多くのファンドの目安が100万ドル以上)になると、feeが1%上乗せされる、というイメージです。
(さらに上もあるっぽいが、自分達には無縁の世界(笑)ま、通常4%のfeeのものならば、上限は6-7%ではないかと想像)当然ながら、「ノーロードものだろうが販売feeが あるものだろうが、例外なくfeeが発生する」のが現実です。
えぇ、誰もボランティアで「あ、Manさんの為に働いてあげるよ、エヘ♪」なんて事はしません(笑)
Man商品、元本保障ものとかノーロードですね。
ただ、これで良心的なファンドか?というと、、、疑問です。

「だっ て、ノーロードものだろう がfeeでますから」

えぇ、むしろ販売feeがあるもののが良心的でしょ う。
手数料が表に見えるわけですから。
ノーロードは、、単に「表に手数料が出ていないだけ」と表現する事も出来ます、、ね。

さて、以下「最初に販売手数料を払う、払わない」と いうケース別で比較をしてみました。
(左側が販売手数料あるもの、右側がノーロード(5%上乗せしたもの)という意味です)

10,000

10,500

1年

11,110

11,543

2年

12,343

12,689

3年

13,713

13,949

4年

15,235

15,334

5年

16,927

16,857

10年

28,651

27,061

少々分かりにくいかと思いますが、「販売手数料のあ るタイプのものは4年目まではノーロードものに数字で負ける、5年目以降から逆転、その後は当然ながら販売手数料のあるタイプのものがプラスになってい く」という感じです。

「あれ、だったら4年目までに解約前提ならノーロー ドのが有利じゃん」

と思われる方いるかもしれないですが、、ノーロード ものは早期解約控除が設定されてます。
えぇ、、抜かりないですね(笑)

「いついかなる時も、販売feeの設定されているも のの方が有利」

Castlestoneにおいては、、こう断言して も問題ないでしょう。

 


実際に、いろんなファンドで検証を~と思いましたが、それだけの時間がとれませんでした。
このCastlestoneの例のみで結論は出すのはちと厳しい、、これは重々分かっています。
ただ、これをお読みになった数少ない(?)皆さんには是非とも知っておいてもらいたい事。「ノーロードってホントにオトク?」

と、ちょいと斜で見る視線。
例えば、日本の生保契約したとします。
普通に皆さん銀行引き落としとか当たり前のようにしていますが、銀行引き落としを実際に銀行と契約した場合ナンボかかるか?というのを御存じの方どれだけ いるでしょう?えぇ、当然銀行はボランティアではないので、それなりの銭かかります。

各種郵便物にしたって同じ。
当然ながら無料なんかじゃありません。
ここらのコスト、どこから出ているか?といったら、、会社が実費で~ではなく、「顧客からちょびちょびと」見えない所で取っている、ただそれだけなんです な。

で、もう一つ。

「目に見える数字が絶対正しいの?」

IBの中抜きの実態で書いたように、パっと見AIITよ り FPIのが数字上有利じゃん、と思えたりしても、蓋を開けて検証したら、、、
ぶっちゃけ、例として正しいか否かは分かりませんが、Skandia Global Fundなんぞ、パっと見非常に素晴らしい商品です。
えぇ、IB系選択するなら、株式/債券でいいならこれ以上のものはないじゃん、、そう判断すら出来てしまいます、パっと見は。
ただ、データとは正直というか残酷なものでして、「各種サブファンドの成績、決して良くない」のが現状。
えぇ、、「どこぞかで実は手数料抜いているんじゃない?」と、、そういう疑問が出てきます。
(単に運用が下手なだけなのかもしれないですが。。)

・・・って、話が飛びすぎてますね(笑)

取りあえず、どこぞかで「ノーロードだからオトクだよ」 などという意見をどこかで見かけたら、、心の中でクスっとほくそ笑んで下さいませ(笑)

最後に、Castlestoneの名誉の為書いておきま す。
上記の検証見たら「おいおい、何でこんな差がある商品を提示してるんだよ。ズルいなぁ」と思う方いるかもしれませんが、このように検証出来るだけの情報を 普通に開示しているだけ、良心的といえるでしょう。
えぇ、、他ファンド会社とか、、販売feeあるものとないもの、なんて2パターンないので、検証しようないですから。